日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年2月21日話し方が良くなるきっかけは様々



★話し方はあることがきっかけでガラッと変わる


日本話し方センターのベーシックコースを受講されている人は、自身の話し方を改善したいという強い思いを持ってトレーニングされています。しかし、話し方はスキルなので、残念ながら少しトレーニングをしただけでは変えることはできません。それなりに時間をかけて継続して取り組むことで改善していきます。ところで、その改善は1つのことができたことをきっかけにガラッと変わっていくことがあります。今回はこのことについてお話します。





★受講生Hさんの例


ベーシックコースを受講されているHさんの課題は、長年のあがり症を克服することでした。Hさんはスピーチ実習の際に、もっと大きな声で話すよう講師からアドバイスを受けました。あがり症を克服するきっかけは人によって様々ですが、大きな声を出すこともそのきっかけの一つなのです。アドバイスを受けたHさんは、その次の実習で恥ずかしい気持ちを我慢して思い切って大きな声でスピーチをしました。すると、前回よりもその声の大きさ、声の勢いの強さが自分でも実感できたそうです。「前より堂々と話せるようになってきた!」という成長実感が自信につながり、話をするときにも心に余裕が持てるようになりました。そして、その余裕が表情に表れて、自信に裏打ちされた笑顔が出るようになったのです。それまでのHさんは声が小さいばかりでなく、こわばった表情で話していたのです。更に大きな声を出せたことで自信が生まれると、自分の話を自分で聞く余裕もでき、ここはこの表現の方がいい、とか、全体的にもっとゆっくり話した方がいい、などとより説得力のある話し方に自ら改善できるようになりました。そしてコースを修了されるときには、自信に満ちた堂々とした話をするようになったのです。




★受講生Kさんの例


また、同じくベーシックコースを受講されていたKさんは、上司に「あなたの話は何が言いたいのかわからない」と言われることが改善課題でした。スピーチ実習で、お酒を飲み過ぎてカバンをなくしてしまった、もうこれからはお酒は飲まないと決めた、という話をした際、話の冒頭に「もうお酒はやめた、という話をします」と、普通のトーンで話しました。それ聞いた講師は「そこは『本当にもうやめた!』という感情を込めて話してみてください」とアドバイスしました。Kさんはアドバイスを素直に受け止め「もう、お酒はやめた!!!、という話をします」と、もう金輪際飲まないぞ!という感じを前面に出して勢いよく話しました。とても気持ちが乗った話し方で、私も聞いていて心に響きました。するとそれ以降、Kさんは話に感情が出せるようになり、以後のスピーチ実習では無表情で一本調子だった話し方がとても力強くニュアンス豊かなものに変わりました。それにつれて笑顔も出るようになりました。そして話の内容もどんどん吟味されて聴き応えのあるものになっていったのです。




★1つ改善されるとたのことも改善されていく


この2つの例のように、話し方の1つの面が改善されると他の面もどんどん改善されていく人がとても多いのです。話が苦手だという人は、話に関する過去の失敗体験が積み重なった結果、苦手意識を持ってしまっています。その苦手意識が話し方上達の大きな障害になっているのです。しかし、話し方の1つのことを改善することで、自信がついて苦手意識が少し薄れます。そうすると、話すことに少し積極的に取り組むことができ、その結果、他の面も改善されていきます。そうした成功体験を重ねていくことで、苦手意識がどんどんなくなっていくのです。




★大前研一氏の言葉


ところで、元マッキンゼーの著名なコンサルタントである大前研一さんの言葉に、次の様なものがあります。
「ほとんどの場合、5割以上のウエイトを持っている原因は一つだけ存在する。たくさん問題がありそうに思えても、1つの原因が現象として色々な形で問題として出てくるだけなのだ」
この言葉はまさに話し方の改善にも当てはまるものなのです。




★話し方のトレーニングをしてみませんか?


このように日本話し方センターのベーシックコースを受講して、それまで失敗体験ばかり積み重ねてきたのが、成功体験を幾つも経験することでどんどん物事に前向きになっていく人がとても多いのです。話に苦手意識がある方はぜひ一度無料体験教室にお越しください!

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